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春待ち遠しい城下町 古町


明治8年に架けられた「明八橋」。左下は、「器季家カフェ」に飾られている古写真に彩色を施した「明八橋」周辺の絵

職住一体の町人が住む街 地名で分かる職業、商売


「一町一寺」の一つ細工町の西光寺。加藤清正もたびたび参詣したと伝わるお寺です
 
坪井川と白川にはさまれる古町界わい。真ん中付近を通るのが市電の線路です


電車通りから脇道に入れば、時代を経てきた古民家がひっそりと
 
空を見上げると、花岡山も間近に


 古町は、加藤清正が熊本城築城と併せて作ったという町人町。坪井川の水運を生かした物流の拠点となり、川沿いは荷揚げ場と倉庫を備える問屋街でした。
 坪井川と白川にはさまれた町は、碁盤の目状に通りが走り、電車通りが真ん中を貫いています。呉服町電停付近で大きくカーブする線路をゆっくりと走る市電。空を見上げれば電線が広い道路を蜘蛛の巣のように覆っています。
 電車通りから一歩入れば、旧第一銀行や町家が軒を並べる唐人町通り、昭和の商店街のたたずまいを残す細工町通り、新町との境界となる明八橋…。様々な時代が混在した風景は、まるで映画のセットのようです。
 町を歩いて気付くのは、角を曲がるたび、通りを越えるごとに街区表示板の町名が変わること。唐人町、魚屋町、呉服町、古大工町…。実は「古町」は住所ではなく、16の町を総称した呼び名。清正時代に、そこに住んだ商人や職人にちなんで名付けられ、400年経った今でも同じ名前が使われています。
 路地裏の民家の軒先に、色とりどりに花を咲かせるプランターが並んでいました。寒さがまだ厳しいながらも、季節が春へ向かっていることを感じさせてくれます。


>> 2 代々続く個性的な専門店 伝統の技、味にこだわり
※各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。
  あれんじ気まま旅
Vol.93(2014.2.1)掲載
熊本の城下町、新町・古町の両地区。この界わいには、江戸時代に作られた町割りも色濃く残り、独特の風情があります。昔ながらの商売や職人の技術や文化が受け継がれ、何よりもそこに住む人たちが城下町に誇りを持ち、町の魅力発信に努めているからでしょうか。今回は、熊本城とJR熊本駅の間にある古町地区を歩いてみました。

文=廣木よしこ 写真=森賢一(グラフ) 表紙=新明八橋から花岡山方面を眺めました



春待ち遠しい城下町 古町
職住一体の町人が住む街 地名で分かる職業、商売
代々続く個性的な専門店 伝統の技、味にこだわり
家の中に天神様の参道? 町家の間にぽっかり社殿
焼けたはずの熊本城に遭遇 町家の柱になり今も健在?
古いことに新しさを発見 おしゃれなカフェに変身
新規の店もなぜかゆったり 界わいの空気に溶け込んで

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