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“肥後の空滝”とうたわれる立神峡。旧宮原町の中心部から車でわずか5分ほどで、深山幽谷の趣が味わえる人気のスポット
若やぐ大地に初夏の色輝くべ 氷川町


緑の渓谷にこだます鳥の声 田舎家の縁側で聞きほれる

里地屋敷母屋は、5名程度のファミリーから最大15名の団体まで宿泊できます
 
火鉢や囲炉裏など昭和中期の農家をイメージした「里地屋敷」は、初めてなのにどこか懐かしい雰囲気


昭和の雰囲気満点。母屋とは別棟に設けられた「里地屋敷」の五右衛門風呂
 
「里地屋敷」のかまど。薪(まき)で煮炊きする体験ができます


縁側に腰掛けて渓谷を渡る風を深呼吸=里地屋敷
 
「子どもたちには、バーチャルな世界では得られない感動を里山体験で味わってもらいたい」と話す清原さん。数年前から念願だった山でのボランティアを始めたそうです


里地屋敷の傍らで実る夏ミカン。一面の緑の中に点々と見える実の黄色が鮮やかです
 
氷川沿いの道端に咲く、初夏を告げる藤の花


 日ごとに陽光の強さが増す今日このごろは、心がアウトドアに誘われる季節です。そんな気分に導かれて旧宮原町の氷川沿いを上流へ進むと、翡翠(ひすい)色の渓流をはるか見下ろす野趣満点のつり橋「龍神橋」が見えてきます。
 この一帯は、立神(たてがみ)峡を中心にした「立神峡公園」で、園内にはキャンプ場や宿泊施設があります。
 昔の民家を模した「里地屋敷」もあり、宿泊可能。中に足を踏み入れるとひんやりとした三和土(たたき)が広がり、田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たような懐かしさです。囲炉裏がある板の間の柱では、振り子時計が静かに時を刻んでいました。
 明るい縁側に出て腰をかけると、目の前の庭先には夏ミカンの木々。あたり一面を覆う若葉に心まで緑に染まりそうです。
 田んぼで鳴くカエルの声、空高く響く澄んだ鳥のさえずり。目を上げれば視界のかなたまで山々の青い稜線が重なります。
 「何もしないでぼ〜っとここに座っている時間って、ぜいたくでしょ?」とほほ笑むのは、立神峡の保全活動を行うボランティア団体「里山クラブどんごろす」のメンバー清原正彦さん(65)。”どんごろす“は、収穫物を運ぶ大きな麻袋(南京袋)の意味だそう。平成11年に発足し、約40人の会員が竹林整備などの保全活動、チェーンソー体験や花炭作りなど一般向けの教室を開いたりしています。
 縁側で、おだやかな人柄の清原さんの話に耳を傾ければ、過ぎる時間の心地よさに心がゆるりとほどけるよう。
 「週2回のボランティアの日は、前の晩から遠足前夜の子どもみたいにワクワクする」という清原さん。使い込んだナタを腰に差したスタイルもキマっています。「ここを訪れる全ての人が大きな”どんごろす“に里山体験の感動をいっぱい詰めて帰ってほしい」と話してくれました。


問い合わせ
■立神峡公園管理棟
 (「里山クラブどんごろす」事務局)
八代郡氷川町立神648の4 
TEL.0965(62)1543
営/8時半〜17時半 
休/火曜(祝日の場合は翌水曜休)
※7月21日〜8月31日は無休
※宿泊・体験教室情報は公式サイト
http://www.tategamikyou.com/で紹介
>> 2 あいさつ響くさわやかな街角 町屋と水路が醸す憩いの空間
※各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。
  あれんじ気まま旅
Vol.76(2013.5.18)掲載
その規模と肥沃(ひよく)さから”西の八郎潟“と称される干拓地が広がる竜北エリア。古墳群や渓谷などの史跡と景観に恵まれた宮原エリア。カラーの違う魅力が重なる氷川町(八代郡)は、のどかな田園風景が広がり、おいしい特産品もいろいろ。道行く人が気軽に声をかけてくれるあったかい雰囲気も魅力です。

文=松田有美 写真=森賢一(グラフ) 
表紙=イグサ畑の向こうを走るJR鹿児島本線の列車



若やぐ大地に初夏の色輝くべ 氷川町
緑の渓谷にこだます鳥の声 田舎家の縁側で聞きほれる
あいさつ響くさわやかな街角 町屋と水路が醸す憩いの空間
七色に輝く「宝石トマト」 豊かな大地を継ぐ若手後継者
田んぼの中のギョウザ屋 地域が育む味覚の数々

くまにちコム


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