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まぶしい夏の優しい一日 球磨村

松谷棚田が広がる里山の風景


青や緑に染まる里山の夏

夏の青空を映して、力強く流れる球磨川
 
松谷地区を流れる那良川。橋の上から川底が透けて見えます


球磨川沿いには、ネムノキが自生しており、淡いピンク色の花を咲かせています
 
旧一勝地第二小学校跡に作られた田舎の体験交流館『さんがうら』


「豊かな自然の中で、貴重な体験をしてほしい」と施設長の冨永敏夫さん
 
熊本市内から『さんがうら』にやって来た家族たち。楽しい朝食の時間にお邪魔しました


 美しい翡翠(ひすい)色をたたえる、母なる球磨川。支流のせせらぎを迎え入れると、川はよりいっそう青さを濃くし、力強さを増していきます。洋々とした流れを抱く渓谷にこだまするようにセミがすだきます。そして、今が盛りのネムノキの花が風に笑っています。
 夏の球磨村は、体感温度を下げてくれる自然の色や音にあふれています。川沿いの日陰に入ると、どこからともなく川風がたち、さわやかな涼を感じることができます。
 山間の緑に深く染められた、那良川が流れる松谷(まつだに)地区には、日本棚田百選に選ばれた松谷棚田が広がります。つづら折りの坂道の横に、いくつもの小さな青田が段々につながり、若い稲がいっせいに揺れて風の姿を映しだします。
 穏やかな棚田の風景を見守るようにたたずむのは、旧一勝地第二小学校です。昨年の夏、閉校した校舎を改修し、農林業を体験する場所や宿泊施設を完備させ、田舎の体験交流館『さんがうら』として生まれ変わりました。
 その日、週末を利用して宿泊している十数名の家族が手作りの朝食をとっており、どなたもはつらつとした笑顔を向けてくれました。大人は童心に返り、子どもたちと野球や虫取りに夢中になったようで、前夜はにぎやかにバーベキューを楽しんだとのことでした。
 「自然にたっぷりと触れると、人は元気になります。校庭で遊んだり、給食室で食事をしたり、ベッドルームになった教室に泊まったりと、ここでしかできない体験です」と施設長の冨永敏夫さん(57)。
 かつての子どもたちの学び舎に未だに残る学校の匂い。それが、童心を取り戻させてくれるのかもしれません。


問い合わせ
■田舎の体験交流館さんがうら
球磨郡球磨村三ヶ浦乙629の3
TEL.0966(32)0443
 
>> 2 力強くも美しいSLの雄姿 見てると元気も出てきます
※各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。
  あれんじ気まま旅
Vol.57(2012.8.4)掲載
日本三大急流として名高い球磨川に寄り添うかのように、人々の営みが静かに育まれる球磨村。くま川下りやラフティング観光でにぎわう夏の村のメーンスポットから少し外れて、ささやかながらも、心がほんわかとする出会いを探してきました。

文=福永和子 写真=森賢一(グラフ) 
表紙=球磨川沿いの那良口踏み切り近くを走るSLの姿



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