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3月17日には、南阿蘇鉄道の阿蘇白川駅と見晴台駅の間に「南阿蘇白川水源駅」が誕生。開業日には、白川水源でバルーンアートショーや甘酒の振る舞い、さまざまな出店が立ち並ぶ「開業祭」も開催される予定です。(白川水源内に入る場合は、水源環境保全協力金100円が必要です。中学生以下は無料)
美しいふるさと 初秋の蘇陽へ


サラサラと流れる湧水に心を洗われる

肥後国誌にも記される「阿蘇大御神御足跡石(あそおおみかみおあしあといし)」。健磐龍命(たけいわたつのみこと)の足跡と鍬(くわ)の跡があり、また足跡の下には女神さまが宿られているという霊妙な石です。平成11年に地元の人たちにより掘り起こされ、白水のパワースポットとして注目されています
 
裏に回れば、石の後ろに女神さまの顔のように見えるくぼみが。どこから見ても目(の部分)が合うという、不思議なくぼみです


『白川ゆるっと会』からおすすめされた「八王神社」。杉の巨木に囲まれ、ひっそりと静かな中にも霊験あらたかな空気が漂っています
 
水車でまわす製粉機や唐箕(とうみ)などの農具に、オルガンやラジオ、だるまストーブなど昭和にタイムスリップできる『昭和おもいで博物館』

平成21年8月に結成した『白川ゆるっと会』。左から後藤久雄さん(73)、桐原也城さん(71)、事務局長の中島一美さん(64)。『昭和おもいで博物館』や八王神社、白川水源をめぐるコースは2時間で800円、1時間で500円。トレッキングのコースもあります


 阿蘇五岳の南側の裾野、外輪山との谷間に位置する南阿蘇村白水地区。そこには時間がゆっくりと過ぎていく、のどかな里山の暮らしがあります。遠くに見える山肌は冬の名残が色濃いらくだ色。時折吹く風はぶるっと身震いしてしまうほどの冷たさですが、民家の庭先に咲く梅の花や日だまりの暖かさに春の息吹を感じます。
 白水を歩いていると、どこからともなく水が流れる音が聞こえてきます。ゆったりと村の真ん中を流れる白川、トクトクと湧き出る清水、田畑を縫うように張り巡らされた水路からはサラサラと小川の瀬音が聞こえます。
 阿蘇は熊本の水瓶と言いますが、特に白水は「白川水源」をはじめ多くの水源が集中するエリア。天然のミネラルウオーターがいたるところで湧き出しているなんて、うらやましい限りです。清らかな水は里山の大地もうるおし、白水の野菜や米がおいしいこともうなずけます。
 そんな白水の良さを多くの人に知ってもらおうと結成されたのが『白川ゆるっと会』です。集落の散策やトレッキングなど、地元のボランティアガイドの方が案内してくれます。古い納屋を改装した、昭和の農耕具や生活用品などを展示する博物館『昭和おもいで博物館』も運営しています。「東芝テレビ」や「オロナミンC」などの懐かしいホーロー看板がかかげてあります。
 唐箕(とうみ)や井戸の釣瓶(つるべ)、大八車などが所狭しと並び、まるで骨董市のよう。「昔は、こればこぎゃんやって使ってね…」と思い出をたぐり寄せるように、実演を交えて説明してくれる館長の桐原也城(やしろ)さん(71)の表情は、少年のように輝いていました。


問い合わせ
■白川ゆるっと会・昭和おもいで博物館
阿蘇郡南阿蘇村白川263の6
TEL.0967(62)3127
営/8時〜17時
休/なし
※博物館は南阿蘇村白川418

■白川水源
問/南阿蘇村役場企画観光課
  TEL.0967(67)1112
>> 2 咲き誇る桜、たわわに実るイチゴ 里山が春の香りに包まれる
※各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。
  あれんじ気まま旅
Vol.48(2012.3.17)掲載
白川水源をはじめ、数多くの湧水池が点在する南阿蘇村白水地区。水の生まれる里として知られ、牧歌的な風景が広がる里山です。すれ違う地元の人と立ち話すれば、胸に甘い思いがこみあげてきます。

文=廣木よしこ 写真=森賢一(グラフ)
表紙=南阿蘇鉄道の阿蘇白川駅にて



春を待ちわびる湧水の里 南阿蘇村白水
サラサラと流れる湧水に心を洗われる
咲き誇る桜、たわわに実るイチゴ 里山が春の香りに包まれる
清らかな水が育む白水のおいしいもの

くまにちコム


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