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自然回帰の旅 久木野  
冬枯れの柿の木も様になります


どこまでも穏やかな南阿蘇村の景色。あらためて、故郷の美しい自然に感動します


久木野を終の棲家に選んだイギリス人

農道から眺めた、久木野の南側の風景。さえた空気に身がひきしまる感じがします
 
久木野での暮らしがすっかり気に入っていると微笑む、ウィリアム・スチュワート・ジャーヴィスさんと奥さんの昭生さん。ご自宅の座敷からは阿蘇五岳が眺望できます


廊下には畳が敷き詰めてあります。イギリスの時計と日本の和の空間が融合するジャーヴィスさんのご自宅
 
「1秒でイギリスに行けるんだよ」とジャーヴィスさんが案内してくれた彼の書斎。そこはイギリスの香りが漂っています


おっとり屋さんのエイミーちゃん。家族の人気者です。それにしても、顔つきがなんとなくイギリスっぽい?
   俵山を貫く県道28号、南阿蘇トンネルを抜けて久木野に入った途端、その景色、匂い、温度が一変します。左手にそびえる阿蘇五岳の、峰から流れ来るような美しい山の稜線、牧歌的なすそ野の風景。そのたたずまいを、誰かが「南仏の景色とそっくり」と言ったのを思い出します。
 南郷谷の真ん中に流れる白川を境に、南側の地区が久木野です。かつては阿蘇郡久木野村でしたが、2005年に白水村と長陽村と合併し、南阿蘇村になりました。ちなみに、平成の大合併で「村」として申請したのはこの南阿蘇村が初めてだそうです。一見したところ時代に逆行するようなこの選択に、ここに暮らす人たちの故郷への誇りを感じてなりません。
 この美しい山里を愛しているのは地元の人たちばかりではありません。イギリスから終(つい)の棲家(すみか)として移り住んだ人がいます。『ジャーヴィス英語教室』を主宰するウィリアム・スチュワート・ジャーヴィスさん(66)と奥さんの昭生(あきお)さん(63)がそうです。2人はアメリカで出会い、恋に落ちて、ジャーヴィスさんの母国のイギリスで結婚生活が始まりました。今から35年前のことです。
 「ベッドフォードシャー(イギリスの東部)での暮らしも満足していたのですが、母と暮らしたいと思い、日本へ来ることにしました。実家のある熊本市内に住むつもりだったのですが、自然に囲まれた暮らしがしたいと、この久木野を選びました。何より水と空気が美しいでしょ。7年余り住んでいますが、まさに楽園です」と昭生さん。
 「日本は実に美しい国です。中でも久木野は最高。大好きな温泉とおそばがあるから」。ここでの暮らしが大変気に入っていると言うジャーヴィスさん。それでも最初のころは、知らない人の中で裸で温泉に入るのは抵抗があったとか。今では温泉に行くのが日課だそうです。愛犬のエイミーちゃん(12)を含めての充実した日々だそうです。


問い合わせ
■ジャーヴィス英語教室
阿蘇郡南阿蘇村河陰3547
TEL.0967(67)3242
※英語レッスンについては
 お問い合わせください
>> 2 美しい山里を愛する人たち
※各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。
  あれんじ気まま旅
Vol.44(2012.1.21)掲載
冬の日差しが阿蘇五岳を照らすその様は、言葉に言い尽くせない美しさを見せてくれます。これから寒さも本番を迎える1月ですが、時折差す、おだやかな光に誘われるように、南阿蘇村の久木野を訪ねました。

文=福永和子 写真=森賢一(グラフ)
表紙=観音桜公園(久木野)から眺めた青空が広がる南阿蘇村の風景



自然回帰の旅 久木野
久木野を終の棲家に選んだイギリス人
美しい山里を愛する人たち
豊かな谷の風景と味 先祖が残してくれた宝物

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