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笑顔がほころぶ、甘い一日。河内、天水紀行
.静かな有明海。ノリの養殖が盛んな河内町では収穫の真っ最中です


「今年んノリは真っ黒で豊作!」 あちらこちらに笑顔満開!

クネクネと曲がりくねった路地を行けば、昔ながらの風情が点在します
 
波止場の一角には、のんびりと焚き火をした後も。こういうのどかな光景に心もゆるみます


 

『旅館 龍栄荘』の二代目店主の久家久隆さん。この旅館の料理を求めて訪れるお客さんも多い
『旅館 龍栄荘』の名物のサバ寿司(1本1000円)。近くの『海の駅 塩屋』でも売られていますが、数に限りがあります


収穫したノリを洗ったり保管したりする番屋がずらりと並んでいます
 
港の中心に今も現役の鉄柱の火の見櫓が


 山々の斜面に広がるみかん畑。対して、凪(な)いだ有明海にはキラキラと波頭がきらめき、ノリの養殖の杭(くい)が整列したその向こうに普賢岳(長崎県島原市)。
 河内町(熊本市)を貫く国道501号を走りながら見渡すその眺めは圧巻です。「船津」という集落へと下ると、海へと続く川に架かる橋、入り組んだ路地、クネクネと道なりに進むほどに景色が移り、その風情が旅情をかきたてます。カメラ片手にいろんな風景を切り撮れば、初めての町を旅している気分になるから不思議です。
 『JA熊本市河内支店』を目印に港の方へ向かうと、波止場には多くの船が出入りしノリ収穫の真っ最中。辺りにはノリを洗う番屋がびっしりと軒を並べ、せわしく行き来する漁師さんたちの長靴の音も軽快に響いてきます。
 「今、かわちゃー(河内町は)、“ノリちぎり”でいそがしかもんな。今年んノリは真っ黒して、よかノリのでけたっ! ムホッ!」
 自転車でやって来たどこかのご隠居さんが、豊作の喜びを隠しきれずに番屋へ向かいます。
 大漁を願って祀られた恵比寿さん。昼寝をする犬。たき火のあと。鉄柱の火の見櫓も現役で活躍していて、港は旅の被写体がいっぱいです。
 河内町に来たならば、『旅館 龍栄荘』のサバ寿司(1本1000円)を食べないと落ち着きません。この季節が一番おいしい脂の乗ったサバを酢でしめ一晩おき、寿司飯の間にガリを挟んで肉厚のシメサバが乗っています。臭みをおさえた青魚の風味が満ちるサバ寿司はえもいわれぬおいしさ。
 「河内町はのんびりしてよかとこです。何もなかけど、おいしいもんばゆっくりと食べに来てください」と二代目店主の久家久隆さん(64)。


問い合わせ
■旅館 龍栄荘
熊本市河内町船津2709
TEL.096(276)0121
>> 2 甘酸っぱいミカンを頬ばれば心も溶けて
※各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。
  あれんじ気まま旅 IN KUMAMOTO
Vol.18(2010.12.18)掲載
ポッと暖かい冬の日。人肌の温度に触れてみたくなって河内町、そして天水町へ。柔らかい日差しの中で出会った人情。たっぷりと一日、体も心も癒やされました。

文=福永和子 写真=森賢一(グラフ) 
表紙ロケ地=河内港(熊本市河内町船津)



笑顔がほころぶ、甘い一日。河内、天水紀行
1 「今年んノリは真っ黒で豊作!」 あちらこちらに笑顔満開!
2 甘酸っぱいミカンを頬ばれば心も溶けて
3 抱腹絶倒!参りました!名物おふくろの名調子
4 『草枕』の舞台、天水町を行く

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