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(2)世界文化遺産登録へ 﨑津の魅力を伝える取り組み

(2)世界文化遺産登録へ 﨑津の魅力を伝える取り組み

2018年6月2日
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多くの漁師が暮らす﨑津漁港。天気のいい日は、魚の干物づくりに忙しい人の姿が見られます

「禁教時代の苦難を乗り越えて、信仰を受け継いできてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです」

﨑津集落はこの夏、『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』の12の構成資産のひとつとして、世界文化遺産に登録される見込みです。

﨑津教会信徒会の代表、吉村恵美子さん(66)は「禁教時代は庄屋宅で『絵踏み』がある日には、いつもより早く漁に出かけて免れようとする漁師もいたと聞きました。長く続いた禁教の時代に潜伏キリシタンとして生きた人たちが、多くの苦難を乗り越えて信仰を受け継いでくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです」と話します。

ミサの時間になると信徒たちが集まります

世界文化遺産の登録に合わせ、﨑津漁港と長崎港を結ぶ高速旅客船「びっぐあーす」の運行が再開される予定です(7月6日~11月25日までの金・土・日限定)。

ちょっとした船旅を楽しむ機会にもなり、船上からの眺めに、海を渡ってやってきた宣教師たちの心境に思いをはせたり、陸路がなかった当時の人たちの苦労を思ったりと、様々な物語が浮かんでくることでしょう。

羊角湾の浅瀬は海底の石が見えるほどの透明度。西日本で有数のチヌ釣りスポットとしても知られています

高速旅客船「びっぐあーす」

  • 運航期間/7月6日~11月25日の毎週金・土・日(8月10日~12日をのぞく)
  • 運航時刻/第1便 長崎港10時10分発・﨑津漁港11時50分着、第2便 﨑津漁港14時発・長崎港15時40分着
  • 料金/片道5500円、往復1万円(6~12歳未満は片道2750円、往復5000円)

問い合わせ 五島産業汽船


天草の海藻エキスを加えた「藻塩」

さて、﨑津の魅力を広めようと、塩作りに励む人がいます。「ロザリオの塩」の出﨑修平さん(77)です。

「私が子どものころ、この辺りで塩作りをする人がおってね。ドラム缶を半分に切って海水を炊く様子が面白くて、よう眺めとりました」。幼いころの記憶をたどりながら塩作りを始めたという出﨑さん。最初は手探りだったそうですが、今では火力で炊き上げる「釜炊き塩」と「天日干し」に加え、天草の海藻エキスを加えた「藻塩」なども手がけます。さらに、この春から「製塩体験」も始めました。

天日塩の製造をする出﨑修平さん。専用ブラシで凹凸をつけることで、日光が全体に行き渡り、結晶化が早くなるのだそう

左は天日塩、右は釜炊き塩。食べ比べると味わいの違いに驚きます

製塩体験。あらかじめ80%まで濃度を高めた海水を煮沸。塩の結晶が現れ始めると、大人でもワクワクします

「﨑津のきれいな海の水に、おてんとさん(太陽)の力と、風の力、火の力を加えると、おいしい塩になる。製塩体験を通じて、天草を好きになってもらえたら」と話す出﨑さんの手作りの塩はとてもまろやかでうまみがあります。これでおむすびを作ったらおいしいこと請け合いです。

左からロザリオの塩の釜炊き塩(500円)、天日塩(600円)、藻塩(600円)。「ロザリオの塩製造直売所」と、教会横の「直営店」、「JA天草とれたて市場」などで販売

五色の五塩(左から深海、よもぎ、うこん、梅しそ、純白)は各500円。「ロザリオの塩製造直売所」と、教会横の「直営店」、「JA天草とれたて市場」などで販売

ロザリオの塩 製造直売所

 

直営店(土・日曜、祝日のみ)

  • 河浦町﨑津535
  • ※JA天草とれたて市場などでも販売されています
  • 製塩体験料/1500円(約50分、持ち帰りの塩込み
  • ※2日前までの要予約、2名様~
  • ※週末は﨑津教会の2軒隣の直売店で営業。週末の製塩体験は応相談