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(1)空中を浮遊するような牛深ハイヤ大橋 美しい海岸の波音に抱かれて

(1)空中を浮遊するような牛深ハイヤ大橋 美しい海岸の波音に抱かれて

2018年4月7日
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牛深ハイヤ大橋から見える、牛深の家並み

牛深の町の中心部から海の真上を美しくカーブする「牛深ハイヤ大橋」を車で走ります。高みへと伸びた全長883メートルの道は、まるで空の上を浮遊するような爽快感があります。左手に見えてくるのが長島(鹿児島県)、そして右手には入江に密集した家々の風景があります。

開け放した車窓から入るやわらかい南風(ハエ)。この季節の穏やかな海のぬくもりがもたらす、優しい感触が恋しくなって、牛深を訪れると言っても過言ではありません。

牛深ハイヤ大橋を抜け、左手に架かる通天橋を渡ります。道なりに10分ほど進むと砂月(さつき)海水浴場。名前の由来にもなっている、美しい弧を描く三日月形の砂浜が広がっています。

ザブーン、ザブーンと、約1キロの海岸にリレーのように波音が立ちます。辺りには余計な音もなく、ただただ波の音だけに抱擁されるひとときが、心をリセットしてくれる気がします。

美しい砂浜が広がる砂月海水浴場

小森海岸から見える海底炭鉱・烏帽子坑跡

牛深ではトンビの姿をあちこちで見かけます

砂月海水浴場からさらに車を走らせると、東シナ海に面した小森海岸にたどり着きます。ここは「日本の夕日百選」に選ばれた場所です。展望所からすぐの海上に1897(明治30)年に開坑した海底炭鉱の烏帽子坑跡が見えます。烏帽子坑は海底に眠る石炭を求めて掘り進められましたが、湧水の問題で数年で閉坑しています。

ピーフュー、ピーフューと空の上を旋回するトンビの鳴き声が響いて、海の景色がさらに叙情豊かに映ります。