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(2)お参りのまんじゅう 現代に復刻、人気商品に

(2)お参りのまんじゅう 現代に復刻、人気商品に

2018年3月3日
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「おたけさん万十」のあんこは、水上村産の小豆を使っています

丸い型に入れて丁寧に手作業で焼いています

「お嶽さん参りのことは、よー覚えとるよ。道筋には、せんべい屋やまんじゅう屋がずらりと並んでにぎわっとりました。買ったお菓子はこうもり傘の先につるして旅のみやげに持ち帰りよりました」。地元の食材を使ってまんじゅうやおこわなどを製造販売する「おたけさん会」の西多三代会長(70)は懐かしそうに話します。

「おたけさん会」の皆さん。左から金崎三重子さん(65)、西多三代会長、右田頼子さん(65)

「おたけさん会」では、当時、お嶽さん参りの出店で売られていたまんじゅうを「おたけさん万十」として復活させ、1996(平成8)年から催事や物産館などで販売。すぐに売り切れるほどの人気です。地元産のもち米と小豆を使って作られる「おたけさん万十」は、おたけさん会の皆さんが丁寧に手焼きしたもの。溶いたもち米粉とあんこを丸い型に流し込むと、ジューッと音を立て、甘く香ばしい香りが漂います。こんがり焼き目のついた太鼓形のまんじゅうは、塩気のある皮のもちもちした食感と、ほどよい甘さのあんこのバランスが絶妙。

「3月7、14日は、熊本市のびぷれす広場で物産展を開催しています。おまんじゅうだけでなく、おこわ、手作りこんにゃくなどもありますので、ぜひ来てください」と笑顔をみせます。

「おたけさん万十」3個入りで300円

物産館 水の上の市場(おたけさん万十の問い合わせ)

※おたけさん万十は、物産館「水の上の市場」では、毎週日曜日に販売。びぷれす広場の物産展では、毎週水曜に販売(ただし3月は7、14日・売り切れ次第終了)

 

「こま猫」が山門の両脇に立って、訪れる人を出迎え

ところで、お嶽さん参りが始まるきっかけとなった化け猫「玉垂(たまたれ)」が祭られている猫寺・生善院を訪ねてみました。こま犬ならぬ「こま猫」が山門の両脇に立って、訪れる人を出迎えます。奥にある観音堂(国指定重要文化財)は、かやぶき屋根をのせた黒漆塗りの壁面に、極彩色に塗られた彫刻と朱塗りの格子。その美しさに、相良氏がこの奥球磨の地で玉垂を手厚く祭ったことがうかがえます。

近くに「愛猫玉垂の墓」と書かれた小さなほこらがあり、ネコのお地蔵さんが祭られていました。今では、多くの人たちがペットの病気平癒などを願って訪れます。

猫寺(千光山生善院)にあるかやぶき屋根の観音堂

愛猫玉垂の墓にある猫のお地蔵さん