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(4)家族総出で作る秋限定の名物 栗あん100%の栗まんじゅう

栗まんじゅう

(4)家族総出で作る秋限定の名物 栗あん100%の栗まんじゅう

2017年11月4日
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「五木村道の駅」の隣にある「子守茶屋」

五木村は茶どころとしても知られます。川辺川から立ち上る霧や、朝夕の寒暖差が良質の茶葉を育てます。村では生垣代わりに茶の木を植えている民家を多く見かけます。

「道の駅 子守唄の里五木」の隣にある「子守茶屋」は、九折瀬(つづらせ)地区で茶園を営む「松井製茶」の店舗です。かつては村内に15軒も製茶店があったそうですが、今ではこの店だけになりました。

「五木の茶畑は急斜面が多いから、作業も大変です。でも、こうした環境だからこそいいお茶が育つのです。このお茶の価値を、次の世代にも伝えていきたい」と3代目の松井祐起さん(30)。

店内にはお茶や栗まんじゅうのほか、人吉球磨地方のお土産物も並んでいます=「子守茶屋」

「松井製茶」のお茶は、五木茶として販売されています

右から、祐起さんの姉の川辺希美さん(32)、松井祐起さん(30)と娘の紬希ちゃん(1歳11ヶ月)、松井寿子さん(60)、祐起さんの妻・恵美さん(30)。なんと女性陣は全員11月生まれです

恵美さんの傍らで、娘の紬希ちゃんもまめまめしくお仕事中!? 最年少の働き者さんは今月、お姉ちゃんになる予定です

この店のもうひとつの看板商品が、秋限定の栗(くり)まんじゅうです。

「まずは食べてみんですか。うちの栗まんじゅうは他とは違うから!」

自信あふれる笑顔で、祐起さんの母の寿子さん(60)が蒸したての栗まんじゅうをふるまってくれました。ふんわりとした生地の中のあんは、栗をたっぷりと使用、栗の風味あふれる味わいです。

栗のあんがたっぷり入った「栗まんじゅう」(120円)

「生栗をゆで、砂糖を加えてひたすら練り上げる、まじりっけなしの栗あんです。注文がピークの時には、一日700~800個作ることもあります。手間暇はかかるけど、毎年楽しみにしてくれるお客さまがいるし、娘や息子たちと家族総出で作るのは楽しかですよ」

栗を蒸してひとつひとつ中身をくり抜くのはなかなか根気のいる作業です

セイロの蒸気で店内が甘い香りに包まれます

栗あんは一晩寝かせることで、味をなじませるのだそう

仲良く栗まんじゅうを作る松井さん親子

店でも終始、笑いの絶えない一家。栗まんじゅうの素朴なおいしさと、深いお茶の味わいにほっこりと心が和むのは、親しみやすい一家の人柄だからこそでしょうか。

ダムの底に沈む予定だった場所は今、リゾート地としての開発が進み、ブリッジバンジーやカヤック、フットパスなどのアウトドアスポーツを楽しむ人たちも多くやって来ます。けれど、五木村を訪れる人たちの理由はそれだけではありません。ここに来れば、人の心の温かさに触れることができるからです。そして誰もが「心のふるさと」に出合えるからです。

収穫が始まったばかりのシイタケや野菜、さらには鹿肉など、村の恵みがいっぱい並ぶ「道の駅 子守唄の里五木」

薪、蜂蜜採取用の「蜂うど」などが並ぶ道の駅の軒先。五木村の暮らしぶりがうかえます。※「蜂うど」の中に蜂が巣を作ります

子守茶屋

 

道の駅 子守唄の里五木