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(3)心安らぐ空間で、柿の葉寿し 外国人観光客向けに着付け体験とは、これいかに!?

(3)心安らぐ空間で、柿の葉寿し 外国人観光客向けに着付け体験とは、これいかに!?

2017年10月7日
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江戸時代の民家を改装した「柿の葉寿し本舗」

菊陽町と境を接する大津町下町。色づいた田んぼの中をまっすぐに県道202号が伸びています。東には阿蘇外輪山が見えます。

田んぼの中に続く小道に分け入れば、築185年の大きな古民家。「柿の葉寿し本舗」です。今年6月に国道57号沿いの旧店舗から移転、オープンしました。

くぐり戸を開けると、黒光りする梁(はり)や細工を施した欄間が目に入り、心安らぐ空間が漂っています。

土間を改装したスペースは、名物の柿の葉寿しが販売されています。「柿の葉寿しをどうぞー」。柔らかい笑顔が印象的な若女将の渡邉央子(ちかこ)さん(38)が、お茶と柿の葉寿しをすすめてくれます。

酢じめしたサバやサケ、エビが酢飯とほどよく絡み、ほんのりと柿の葉が香ります。

エビ、サケ、サバの柿の葉寿し(1貫115円)。エビは、店舗移転後に新発売されました

柿の葉寿し本舗

 

和懐石料理がお手頃価格で楽しめます

上がり段から、かつての居間と座敷へと続く広間は、レストランカフェ「いろは」の客席。料理長の渡邉大さん(38)が生み出す和懐石料理がお手頃価格で楽しめます。移転以来大人気とあって、お客さんでいっぱい。事前の予約がおすすめです。

ランチコースは1500円から。この日の「紫陽花」(1500円)は、柿の葉寿しをはじめ、「鱧の獅子唐味噌グラタン」や「海鮮サラダ」など盛りだくさん。経験豊富な和食料理人ならではの繊細な味=レストランカフェ「いろは」

店を切り盛りする料理長の渡邉大さんと、妻で若女将の央子さん

いろは

 

日本の着物文化を、熊本に来られた外国の方に伝えたくて

そしてもう一つ。同じ敷地内にある納屋を改装した多目的空間「下町こまち」もあります。ここは、イベントなどにも利用でき、着物の着付けを体験することができます。

「日本の着物文化を、熊本に来られた外国の方に伝えたくて始めました。普段着でいらしたお客さまも、ここで着物を着ていただいき、趣向を凝らした食事を楽しんでいただけます」と女将の渡邉千香子さん(66)がほがらかな笑顔を見せます。

歴史や伝統が息づく町ですが、一方で新しい取り組みも盛んです。JR肥後大津駅周辺には、新しい町並みや店舗が登場しています。

多目的空間「下町こまち」での着付け体験後、みんなで記念撮影。左から「下町こまち」の中村朱實さん(76)、モデルの安部えりかさん(51)と娘の桜礼(さくられい・16)さん、「下町こまち」の渡邉千香子さん、同、岩根洋子さん(64)

下町こまち

 

セレクトショップやイベントスペースを備えたオシャレな空間

自然志向のライフスタイルを提案する季刊誌「九州の食卓」。九州産のオーガニックな食材や、自然な暮らしぶりなどを紹介しています。その発行本社が大津駅前にあることをご存じですか?

古い穀物倉庫を改装した建物内は、編集室をはじめ、セレクトショップやイベントスペースを備えたオシャレな空間。同雑誌で紹介された食材や器、現在の発行本はもちろん、バックナンバーも販売されており、ステキな誌面そのままの世界観が広がっています。

「九州の食卓」の店舗にはセレクトした自然志向のヘルシー食材や工芸品などが並んでいます

この日もイベントスペースでは発酵食のワークショップが開催中で、のぞいてみると、県内外から駆けつけた参加者たちが料理に挑戦していました。あちこちから笑い声が響き、なんだか楽しそうです。

築約90年の古い穀物倉庫を改装した「九州の食卓」の本社兼店舗

3日間の日程で行われていた発酵食のワークショップ。月に1、2回は食のイベントが行われています

編集長の坂田圭介さん(56)は「ご縁があって、昨年8月にこの地に編集部を移転しました。町の人とコミュニケーションを取りながら、暮らしの楽しみを提案していきたいですね」と話してくれました。

「大津には古い建物や水車などが残っていて、風情があります」と話す「九州の食卓」の坂田圭介編集長

九州の食卓