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(1)熊手が不死鳥の羽に!? “一夜造り”のおもてなし「風鎮祭」

広がる青田から根子岳

(1)熊手が不死鳥の羽に!? “一夜造り”のおもてなし「風鎮祭」

2017年8月5日
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らくだ山から眺めた高森町の風景

西原村方面から俵山トンネル(県道28号)を通り、南郷谷の高森町へ。深緑に飲み込まれるような景色を窓越しに見ながらたどり着くと、変わらぬりりしい姿の根子岳がそびえています。

広がる青田から根子岳が見えます

暑い日が続く夏の盛りですが、8月7日は「立秋」。暦の上では秋。町は「風鎮祭」の準備で大忙しです。“肥後の三馬鹿騒ぎ”にも数えられる、にぎやかな風鎮祭は、8月18、19日の両日に開催されます。

祭りの由来は、台風などの風を鎮め、五穀豊穣を祈願するもので、270年ほど前から受け継がれています。

祭りのハイライトは町内5地区による「山引き」。「上町」「下町」「横町」「旭通」「昭和」が趣向を凝らした“造りもん”をトラックに載せて町内を引き回します。

豊前屋本店などが並ぶ水舟通り

高森駅前のバス停の看板が郷愁を誘います

月廻り公園で放牧されていたヤギたちも木陰で昼寝

風鎮祭の造りもんは、ざるやたわし、縄などの日用品で作られているのが特徴で、祭りが終わるとばらされて、再び日用品として利用されます。

昨年の風鎮祭に登場した「復興熊本・不死鳥」と題した造りもんが、高森駅前に展示されていました。

昨年の風鎮祭で、造り物コンテスト最高賞の特賞を受賞した、旭通下組の「復興熊本不死鳥」

遠目から眺めると、不死鳥の神々しさが伝わってきます。そして、作品の細部に目をこらすと、不死鳥の羽に見立てられた熊手やモップ、腹部部分はザルで仕立てるなど、日用品を素材にしているとは思えぬほどの出来栄えに感心します。