生活情報紙「あれんじ」公式サイト

(4)本渡名物の伝統菓子・エビせんべい うどん屋だけど焼き肉が人気

人気の「焼き肉定食」1200円

(4)本渡名物の伝統菓子・エビせんべい うどん屋だけど焼き肉が人気

2017年7月15日
|

パリッとした歯ごたえと口溶けがいい「天草小唄入海老煎餅」(12袋・36枚入りで600円)

〝ほのかに甘いエビせんべい〟なるものをご存知でしょうか。

大正13(1924)年創業の「木原都堂」の名物「天草小唄入海老煎餅」です。天草でとれるエビのだし汁を粉に混ぜた生地を、独自の製法で焼き上げられたものです。瓦せんべいと似ていますが、程よい薄さが上品です。せんべいには、昭和8(1933)年に作られた「天草小唄」の一節が焼き刻まれています。

波にゆられて不知火消えりゃ
朝日ほのぼの有明そめる
ここは天草あのキリシタン
かなし殉教の夢の島

この唄は、天草五橋がなかった時代に作られました。そのころは、天草諸島を船で島から島へと渡っていました。

パリッと焼き上げられたせんべいを頬張ると、ほのかな甘さの中にほんのりとエビの風味が追いかけてきます。

創業当時に使われていたせんべいの型

3代目の木原誠司さん(50)は、「創始者の祖父が『地元の方がお土産にできるもの。観光用の土産になるもの』と考案したのが始まりです」といいます。

創業から変わらないのはせんべいの味だけではありません。遠い昔の故郷の香りも大切にしています。

そして、「木原都堂」を切り盛りする妻の美紀さん(47)は顔立ちのはっきりとした美人で、長身です。隣に立つ誠司さんも同じく背が高い!

木原家は2人の子どもたちも一緒にバスケットを楽しむそうです。どうやら、夫婦の出会いもバスケットが取り持つ縁のようです。

とても親しみ安い、3代目の木原誠司さんと美人妻の美紀さん

立派な店構えの「木原都堂」

木原都堂

 

丁寧な手作りの味

「うどん屋さんだけど、焼き肉定食が絶品」と聞いたのが「賀茂川」。焼き肉も食べたいけれど、うどん屋さんだけにうどんも食べたい…。メニューを見れば、そんな悩みは解決します。

とんがり屋根が目印の「賀茂川」。ここは穴場的食事処です

同店の定食にはだしの利いた、うどん(そば)が必ず付いてくるのです。

さて、うわさの焼き肉定食ですが、肉のうま味に絡んだ特製のタレのおいしいこと。小鉢も付いて1200円とはありがたい。

人気の「焼き肉定食」1200円

天ぷらをひっくり返すとゴボウが盛りだくさんの「うどん定食(ごぼう天)」780円=賀茂川

うどん屋さんで食べる「オムライス」880円。もちろん、うどんも付いてます

「両親が営んでいたうどん屋を受け継ぎました。昔ながらの味を守りながら、私の味を加えています」と言う店主の吉田真也さん(49)。「あれんじの大ファンです。毎号、楽しみに読んでいます!」と明るい笑顔で迎えてくれたのが妻の良子さん(48)です。

丁寧な手作りの味は、おなかばかりか、心まで安らげてくれる気がします。

気さくでほがらかな「賀茂川」の店主・吉田真也さんと、明るく店を切り盛りする妻の良子さん

どこまでも青く広がっていた海が、夕日に染まるとシャンパンゴールドに変わります。どれもそれぞれに魅力的で、本渡で出会った人たちの笑顔と重なります。西風に背中を押された帰り道。きっと、明日も晴れです。

賀茂川