生活情報紙「あれんじ」公式サイト

(4)苔むした石段、重厚な楼門 伊能忠敬も宿泊した名刹(めいさつ)

石垣やお地蔵様にも歴史を感じます

(4)苔むした石段、重厚な楼門 伊能忠敬も宿泊した名刹(めいさつ)

2017年5月20日
|

石段を登って趣ある山門へ。山門から眺める一町田川の景色も要チェックです=「崇圓寺」

天草島原の乱の後に視察に訪れた老中・松平伊豆守、測量と天体観測で河浦を訪れた伊能忠敬が宿泊しました=「崇圓寺」

河浦町に風情漂うたたずまいをみせる場所があります。

古びた石垣、苔(こけ)むした石段の上に重厚な楼門を構えるのは、「天草山護国院 崇圓寺(そうえんじ)」です。

境内の標木には「老中松平伊豆守・伊能忠敬宿泊所跡」とあります。

戦国末期にキリスト教と南蛮貿易を取り入れた天草鎮尚の居城「河内浦城」跡であり、天草島原の乱(島原・天草一揆)後の正保2(1645)年に代官・鈴木重成と兄の僧・正三が創建したという由緒ある寺です。

正保2(1645)年に河内浦城跡に創建された「崇圓寺」。石垣やお地蔵様にも歴史を感じます=「崇圓寺」

にこやかに出迎えてくれたのが、29代住職の本多聡慈さん(35)。本多住職は三重県出身です。「歴史のある寺ですが、先代に後継者がなく、縁あって昨年2月に赴任しました。よかったら本堂へどうぞ」と住職に案内されて入ると、立派な黄金色の人天蓋(にんてんがい)に驚きます。

人天蓋や欄間の彫刻が見事です=「崇圓寺」

本多住職に河浦町の印象を聞いてみました。「河浦の魅力は人情に厚いことです。どこに行ってもみなさん、歓迎してくれます。『早くお嫁さんをもらいなさい』とよく言われています」と笑う本多住職の優しい人柄を地域の人たちが温かく見守っているようです。

「見学はいつでもどうぞ」と本多住職。本堂の見学は事前に電話をしてから出かけて

その日は晴れ間が見えたと思ったら、雨が降りだしたりと、はっきりしない天気でしたが、雨も町の情緒を盛り上げます。出会った人たちと話が弾み、行く先々で笑いでいっぱいになった、海の町での一日になりました。

天草山護国院 崇圓寺