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(3)町の人と移住者が交流を深め 田舎暮らしをみんなで楽しむ

松井美佑紀さん(左)と山本美奈子さん

(3)町の人と移住者が交流を深め 田舎暮らしをみんなで楽しむ

2017年3月18日
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この手作りの看板が目印です

「コーヒーとスイーツはいかがですか?」。移動式のカフェ屋台「OGU-CARGO(オグカーゴ)」で迎えてくれた元気な女性2人組が、松井美佑紀さん(25)と山本美奈子さん(35)です。

2人は、地域おこし協力隊としてそれぞれ熊本市と福岡市から移住しました。松井さんは、同町の研修施設「木魂館(もっこんかん)」で移住希望者のサポートを、山本さんは小国町役場で、2014年3月に小国町が選定された「環境モデル都市」を推進するプロジェクトに携わり、地熱利用の事業化やCO2削減のための乗り合いタクシーの利用拡大などに取り組んでいます。

地域おこし協力隊として活動している松井美佑紀さん(左)と山本美奈子さん

オグカーゴの活動は、地域の祭りや杖立温泉の足湯などで不定期で行っています。コーヒーの香りが漂うカーゴの周りには、移住希望者や地域住民が自然と集まり、話が弾みます。

「3月19日には杖立温泉で足湯カフェを開きます。おいしいコーヒーとスイーツでお待ちしています」とにっこり。

コーヒーは、一杯300円。スイーツも100円からそろっています

松井さんの上司で田舎暮らしを学ぶ交流プログラム「ムラの暮らし研究所」に携わるのが、木魂館館長の江藤理一郎さん(37)です。このプログラムは、地域活性化や田舎暮らしに興味のある人なら誰でも無料で受講することができます(要予約)。

昨年12月には、地元住民の指導でこんにゃく作り教室が行われ、県内外から多くの人たちが参加しました。

同町出身の江藤さんは「明治、大正、昭和の時代を生き抜いた北里柴三郎は、あの時代に『地域の人作りには、学習と交流が大切だ』と言っています。この地にはそんな柴三郎の志が今も脈々と生き続けているのです」と話します。

江藤理一郎さん。5歳と3歳の2児のパパです

「移住者の新しい視点が、町の大きな刺激になっています」と話すのは、小国町役場の緒方幸子さん(38)です。

この町の風土や人々に魅せられ、移住した人たち。そんな人たちと地元の人が出会うことで新しい価値観が生まれ、町の大きな活力となっていると思えます。

「温泉、おいしい食べ物、そして温かい人情が小国の魅力」と語る小国町役場の緒方幸子さん