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(5)“親父の豆腐”を受け継いで 兄妹で力を合わせ料理店

シフォンケーキ

(5)“親父の豆腐”を受け継いで 兄妹で力を合わせ料理店

2017年2月18日
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自宅の居間のような落ち着いた雰囲気

創作豆腐料理店「かすみさくら」は、牧野耕丈さん(31)、恭子さん(28)兄妹が開きました。ここでは、自宅の居間のように落ち着く空間で、濃厚生湯葉や寄せ豆腐の揚げ出しなど、豆腐を使った10品以上のフルコースを味わうことができます。

「親父が脱サラをして継いだ豆腐店なんです。そんな親父の豆腐を一人でも多くの方に食べてほしくて、料理店を開きました。川辺川にそそぎ込む清水で作った豆腐が自慢です」と話すのは、兄の耕丈さんです。商品開発を担当しているのは妹の恭子さんです。豆腐を使ったシフォンケーキやチョコレートのほか、総菜なども手がけるアイデアウーマンです。話を聞いていくうちに以前、人吉特集(2016年8月20日号)で紹介した豆腐の移動販売「親父のガンコとうふ」が開いた店だと知ってうれしくなりました。

「親父のガンコとうふ」の「特選もめん豆腐」240円と「ざる豆腐」270円

人吉取材で出会った「親父のガンコとうふ」の豆腐や総菜がおいしくて、ずっと印象に残っていたのです

しっとりとした食感が人気の「とうふシフォン」と、バレンタインに合わせて開発した「とうふショコラ」

シフォンケーキは小600円と大900円

「総菜のベースになっているのは、同居していた祖母から受け継いだ“もったいない精神”です。豆腐が残ったから厚揚げを作ってみようとか、失敗した厚揚げを煮物にしてみたらおいしかった!とか」と恭子さん。残った油揚げをゴボウやチクワと一緒に細かく刻んで炊き上げた「混ぜ飯の具」は、恭子さんが上京資金を稼ぐため、お母さんと一緒に作っていたものだそう。以前、移動販売で食べた時に感じたぬくもりの理由が分かった気がします。

「父が脱サラして始めた移動販売が発端。もっとゆっくり豆腐料理を味わっていただきたいと思い、豆腐店の移転を機に、妹と一緒にこの店を開きました」と話す牧野耕丈さんと、妹の恭子さん

いつの間にか夕暮れに差しかかり、昼とは違いまだまだ厳しい寒さに覆われます。「気を付けて帰ってね」と誰からも声をかけてもらった一日。相良村だけに、触れ合った人たちとの相性の良さをかみしめたのでした。

創作豆腐料理 かすみさくら、親父のガンコとうふ