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(4)彼岸花の名所・番所の棚田 観光客やカメラマンが殺到

彼岸花

(4)彼岸花の名所・番所の棚田 観光客やカメラマンが殺到

2016年9月17日
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田んぼの手入れをしている地元の人に、出会えるかもしれません(資料写真)

県内有数の彼岸花の名所・菊鹿町番所地区。

集落の中心部を流れる上内田川(菊池川水系)沿いを歩くと、強い日差しにむせかえるような草のにおいが立ちこめます。それでも、谷底から吹き上がるひんやりとした風に、小さな秋の訪れを感じます。

山あいの斜面に広がる棚田。毎年9月の彼岸ともなれは、田んぼの畦(あぜ)に深紅の彼岸花が咲き、多くのカメラマンや観光客が訪れます。

毎年恒例の「棚田ツアー」では、地域の若者で構成する「一五会(いちごかい)」が、だご汁などの郷土料理でもてなします。

この地で代々、コメとクリを作っている、区長の児玉克敏さん(72)は、「このあたりじゃ、彼岸花は、その茎を冬場の牛のえさにするくらいで、なーんも役に立たんかったんですよ。10年くらい前から、ガワ(町外)ん方から花を見に来る人が増えて、最初はびっくりしたですたい」と笑います。

「クリの木の下の彼岸花が、真っ先に咲くとですよ。日陰にあるとに、なんででしょうなあ。長年一緒に生えとるけん、相性がよかっでしょうかねえ」と不思議がる児玉さん。

風が揺らす黄色の田の面(も)を縁取る赤のライン。のどかな棚田の秋の風景は、人と自然が共存してきた証のようにも見え、だからこそ私たちの心を捉えるのでしょう。

秋を感じさせる彼岸花(同)

麦わら帽子がお似合いの児玉克敏さん。「田んぼに出るときは麦わら帽子、クリの手入れをするときは野球帽と決めています」

色づき始めた田んぼを赤のラインが彩ります(資料写真)